教師が引き起こす学級崩壊の原因と現状

学級崩壊とは

学級崩壊=秩序がない状態

  • 騒ぐ子どもがいて授業にならない
  • 勝手に教室から飛び出していく
  • 何を言っても聞かずに自分勝手な行動をする

教師が注意しても聞かずにこのようなことが横行しているのであれば、それは教室に秩序がない状態です。これらは子どもを自由にさせ過ぎた結果、起こるべくして起こっています。特に指導のポイントをつかんでいない若手の教室は荒れやすいと言われています。もしあなたのクラスでこのようなことが起きているとしたら、以下を読みながらこれまでの指導を振り返ってみてください。

 

自由な教室への理想

学校は、子どもにとって「苦しい場」です。なぜなら、時には出来ないことと向き合い努力する一方で、時には集団のために自分を抑えて我慢しなければならない場だからです。「楽しい場」であると感じている子もいるとは思いますが、勉強や集団生活が苦手な子にとっては苦痛なことの方が多いでしょう。両方とも苦手であるなら尚更です。

子どもに厳しく接し鍛えるということは、同時に子どもを「苦しめる」ことでもあります。それを感じるからこそ、押し付けではなく自分から進んで勉強してほしい、強制的な雰囲気ではなく選択できる状況で自ら勉強に向き合う姿勢をとって成長してほしい。このように「自由」を尊重したいと考える先生もいらっしゃるかもしれません。もともと能力がある優秀な子にとって、きっとそれは理想的な環境です。実際に、私もそんな想いで学級を運営していきました。そして、失敗したのです。もちろん、真面目な子にとっては過ごしやすい環境だっただろうと思いますし、多くの子は私のやり方に不満はありませんでした。しかし一部の子にとってそれは「甘い指導」だったのです。

 

自由だけを追求すると崩壊する

「自由」な中で自ら学ぶ姿勢をとる。真面目な子にとってそれは難しいことではありませんし、あなたや私のように教師になっている、あるいは教師を目指している人にとってそれは当たり前の価値観です。しかし、その当たり前が通じない子も中にはいます。勉強や集団生活が苦手な子にとって、私の指導は「逃げ道」を与えたも同然でした。「頑張らなくてもいい、きつい思いをするより楽をしたい。」ここまで考えているかは分かりませんが、おそらく本能で私の指導に「隙」を見つけた一部の子が暴走を始めたのです。他の子ども達と関係性を築けていたために学級崩壊とまではいきませんでしたが、それでもかなり大変な思いをしました。力を持っている子達が自分勝手に行動し授業妨害をくり返したために、授業はままなりません。妨害している子たちは勿論のこと、真面目に取り組んでいた子たちも授業や学習を邪魔され勉強ができない状態になったことが何度もありました。ただ「自由」な雰囲気の中では誰の学習の権利も保証することが出来なかった、それが結果です。

 

それは逆も然り

「自由」を追求しすぎると崩壊すると言いましたが、逆に「規律」を重んじすぎても同じことです。色々なルールで子どもたちを縛りつけ、一切の「自由」を与えずに過ごさせてもいずれは崩壊します。最初のうちこそ子ども達はよい子にしているでしょう。しかし、口に出さないだけで確実に心の中にはモヤモヤした気持ちが募っていきます。それでもぐっとこらえてしばらくは我慢できるかもしれません。しかし、そうして少しずつ溜まったモヤモヤは見えないだけで確実に大きくなっていきます。そしてある時、何かの糸が「プツン」と切れたように崩壊するのです。それが、厳しくしすぎた場合の崩壊の特徴です。

私が知っている学級で、厳しいベテランの先生が2年続けて受け持ったクラスで2年目の終わりごろに荒れたクラスがあります。そのクラスに入ったときは、何か「ピリピリ」としたものを体に感じました。「ああ、このクラスは私が教壇に立ったら30秒で暴れ始めるな。」そんな雰囲気です。それだけのパワーを抑えていた先生もある意味すごいと思いますし、私には出来ない技です。しかし、2年目に崩壊するということはそれだけ長い間子ども達が我慢していたことを意味しています。

 

崩壊したものを元に戻すのは困難

一度崩れた秩序は、取り戻すことができません。なぜなら、崩壊を起こした先生にはその状況を改善するための指導力が無いからです。また、崩壊したものを立て直すのは崩壊を起こさないことよりも遥かに難しいことです。崩れた学級を立て直すほどの力があるのだとすれば、そもそも崩壊は起こりません。もしもその状況を改善しようとするなら、何か大きな力が必要になります。例えば、隣のクラスの力量ある先生が教室に入ることで一時的に落ち着くこともあります。ですがそれは一時的な効力しかありませんし、担任が変わらなければ意味がありません。崩壊させた担任が心を入れ替えて指導を改善していくか、違う担任に入れ替わるくらいのことが無ければそう簡単に元には戻せないのです。つまり、崩壊した後では手遅れだということを覚えておいてください。

 

学級崩壊は誰も望んでいない

崩壊の元凶となっている子ども、つまり教師に反抗して暴れている子どもは、人に迷惑をかけて自由に行動しさぞ満足しているだろうと思われるかもしれませんが、意外とそうではありません。なぜなら、学級が崩壊している状態を良いと思う子はいないからです。現に子どもの言うことをよく聞いていると、暴れていながら「先生に迷惑かけている」という自覚があったりします。悪いことをしているという気持ちはあるのです。しかし、その子にとってはそうせざるを得ない理由があるのでしょう。反抗するのにもエネルギーがいりますし、そうしないで落ち着いて学習できるのであればその方が良いと本人も思っているものです。また、多くの子は崩壊しているクラスを見ながら「誰かがピシッとさせてくれないか」と思っています。どんなに優れたリーダーであっても、同じ年齢の子がクラスを統率することは出来ません。その力を持っているのは教師だけです。

 

学級崩壊を防ぐには?

自由にさせすぎても規律を重んじすぎても学級は崩壊します。自由と規律はいつもバランスが取れていなければなりません。そのバランスを上手く調節しながら指導していかないと、クラスは上手くいかないのです。しかし、それは簡単なことではありません。今の時代、知識や経験が無い状態で「普通」に指導した場合「まず学級崩壊する」と思ってください。それくらいで丁度良いです。その上で、安定した学級をつくる方法を学び、その術を身につけていくことが大切です。